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エコムジャーナル #60

2025/08/01

【似たもの同士  その1 触感

 “寒天”は年がら年中ある、“ところてん”は断然夏、“えご”は季節があるのだろうか。どれも原料は海藻のようだが、いずれものど越しよく私の好物だ。なんとまー行儀の悪いことと言われるだろうが、私は汁ものおかずはたいがいご飯にかけて食べる。その代表はところてんだ。もっともごはんの最後には味噌汁の具をかけるのは毎度のこと。家内はまたやっている、と苦虫つぶすほどではないだろうが、汚い食べ方と思っているだろう。死ぬまでやめられない。

 

ところてん

 大学生時代に山寺で知らずに初めて酢醤油の“ところてん”を食べた。一般的にはそうだろうが私は子どもの頃から酢醤油御法度で過ごしてきた。山寺では一口で残した記憶が今もある。この頃は少々の酢醤油でも食べる。家内がテレビを見ているときにところてんの小鉢の中にご飯を忍び込ませる。少し時間がたってから醤油をかけて知らんぷりして“かまし(かき混ぜる)”、しなしなとなじんだころ食べる。これは最高だ。

 

寒天

 “寒天”と“ところてん”の製造の違いはよく分からないがどちらも同じ海藻であることは確かなようだ。“ところてん”は喉越しにこだわるが、“寒天”はつるっとした触感だ。子供時分、母親が白く細長いガサガサした棒状の物を鍋に入れて作っているところを見た。

 我が家では、今でも年越しに必ずイチゴを入れた「ミルク寒天」をつくる。ミルクを入れるせいか壊れやすく、重箱から指を添えて慎重に取り出す。この「イチゴミルク寒天」を食べないと年を越せない。夏はあっさりし「たミカン寒天」が出てくる。子供時分は風邪をこじらせるとこの「ミカン寒天」がよく出たものだ。

 

えご

 季節感はあまりないが、暑いとき、短冊に切った“えご”に「とろろ」ををかけるとごはんはなんぼでもすすむ。この時特に大事なのは“えご”を冷たくしておくことだ。このひと手間がなければ“えご”はただのエゴとなり死んでしまう。酢味噌をかけるのが定番なのだろうが私はとろろ派だ。値段は分からないが、“えご”は結構お客さん用の食べ物かもしれない。見るからに、薄茶褐色で海藻が入っているように見え、ミネラルやヨウ素を豊富に含む海藻食品と聞く。

 

近藤嘉之